当塾では上位層向けに採用しているテキストの1つ、「NEWBASIC」。使用して数年経ちますが、今回は数学のテキストについての感想を述べたいと思います。(あくまで函館の美原地区周辺の中学校や北海道の入試傾向を踏まえての感想です。ご了承ください。)
採用理由
NEWBASIC採用理由は、教科書準拠の映像授業があること。これにつきます。
映像授業は成績上位層にとっては、とても良いアイテムです。
当塾では上位層には反転授業という授業形式を採用しています。
ですが最初から順番に進めていけば良いのではなく、「普段学習するページ」や「テスト前に学習するページ」などに分ける必要があります。
そのために毎週塾に来て進捗管理します。
またやらせっぱなしにならないように確認テストで理解度をチェックします。
難易度
基本~標準レベル問題が7~8割。応用内容が2~3割といったところでしょうか。
「ポイントの整理」「例題」「類題」「練習問題」「単元対策テスト」「実力アップ問題」と分けられています。
徐々に難易度が上がるような構成です。
「ポイントの整理」「例題」「類題」「練習問題」くらいまでは概ね良いレベルです。
これらはしっかり解けてほしい問題です。
「単元対策テスト」は「類題」や「練習問題」の総まとめのような位置づけで、難易度に大きな差はありませんので同様に解けるようにしましょう。
例外として「これ、理解させる必要あるの?」という問題や、定期テストや入試問題でもお目にかかったことのない難易度の問題が掲載されています。
また「実力アップ」の中には、定期テスト必須レベルの問題から入試でも出題されないような難易度の問題まで掲載されています。
これらは事前に取捨選択する必要があります。
網羅性
網羅性(いろいろなパターンの問題が掲載されているか)については、先ほどの例外を除けばよいレベルと言えます。
去年は桔梗中学校で、ほぼ同じ問題の文章題が出題されていました。
ちゃんとやっていた生徒は思わずガッツポーズですね(笑)。
網羅性は良いのですが、その類題演習は決して多くはありません。
使いやすさ
上位層では普通、下位層では厳しいです。
このテキストを使用する場合、映像授業を視て頭に入らなければ何度も繰り返し視聴し、出来なかった問題の解き方を確認して解き直す学習姿勢が求められます。
これが出来なければ授業に来ても実りのないものになってしまいます。
だから上位層向けのテキストなのです。
下位層向けにはフォレスタを採用しています。
まとめ
このテキストだけで、学校の定期テスト得点9割以上に持っていくことは難しいです。
必ず他の教材や学校ワークなどと併用する必要があります。
当塾でもそうしています。
(NEWBASICに限らず、この1冊で充分っていう教材はなかなかありませんが…)
最後に。
あくまで当塾の感想です。
他の塾や他の地域には当てはまるものではありません。
ご了承ください。