模試のあとは

先日、中学3年生の北海道学力コンクールが行われました。
得点や偏差値などはあと10日〜2週間ほどで成績表として返却されますが、皆さんの答案で気になったものが…。

それは数学の答案です。

白紙というか無回答の部分が他の科目と比べて明らかに多いです。

道コンは入試の傾向を踏まえて出題されます。以前と比べて時間が5分増えたにも関わらず文章量はさほど変わっておらず、代わりに方針などの文章をしっかり理解して記述させる問題が増えました。その問題の無回答が目立ちます。所謂新傾向問題というか、太郎くんとスーパー花子さんが登場して解法の導入や方針に沿って解くタイプの問題ですね。

特に数学を得意としていない生徒は手が出しづらいかもしれませんが、言っていることは基本〜標準内容が中心で、動点や等積変形なども今まで学校で出題されたことがあるはずです。

今更出来なかった問題を悔いてもしょうがないのですが、大事なのは「解き直し」です。自分にとって難しいと思った問題も丁寧に解説を読んで、理解し、自力でと解けるようになってほしいのです。

おそらく先日やった問題と同じ問題が出る可能性は高くありません。しかし似たような問題やこの考え方を使った別の問題が出る可能性はあります。一部の私立などの教科書の内容を超える難問奇問は積極的に解く必要はありませんが、道コンはよく考えられた良問であることが多いです。今回の内容もしかりです。

こう言った解き直しをしっかり実行することで、自分の中に解くためのヒントつまり「引き出し」を作ることが出来ます。この引き出しを出来なかった問題に出会うたびにしっかり作っておくことで、入試やテストなど大事な場面で初見の問題にも対応する力が育まれていきます。

自分を向上させたいと思うのなら、面倒くさがらずにしっかり解き直しを実行しましょう。これをサボっていると毎回テストのたびに「出来なかった。難しかった。」となりますよ!